同ジャンルにおいて市場最軽量モデルのディプロイダウン0.5プルオーバー。既にギア好き達は注目しているのでは?
私は先行して昨年の秋からプルオーバーとフルジップフーディーの両方をテストさせていただきました。
私のダウンの常識を変えてくれて、どこで使おうかワクワクさせてくれるかなりの優れもの!
今回は実際に使用してみて気が付いたことやおすすめのシチュエーションについて詳しく書いていきます!
目次.
1.特徴
①軽い!
何と言っても一番の特徴はその軽さでしょう。
プルオーバーMサイズで148g、フルジップMサイズで160g。これは同ジャンルにおいては2025年時点で最軽量モデルです。
何となく数字だと分かりにくいですがiPhone17が170g。ウイダーインゼリーが180g、カロリーメイト2箱で192g。

これだけ軽いから着ていても全く邪魔にならないです。なんなら『着てるっけ?』と思っちゃうくらい。当然荷物として持っている時も全く邪魔にならない。
だから電車移動の冬のトレラン時にはとても重宝しました。
車移動なら厚手のダウンを持って行って車に置いておけばいいですが、電車移動だとアウターも持って走らなければいけない。そんな時このディプロイダウンは非常に便利でした。
持っていても重さを感じないし、天然ダウンだから化繊よりも圧縮できる。休憩の時にはパッと出してすぐ温まれる。
これはトレランに限らず近場で低山ハイクする時にも便利だなと思いました。
このコンパクトさも優れもので、冬になるとアウター等の荷物で15Lのザックで走ることが多いのですが、今年は4Lのザックで冬場も走ることができました。
自分の限界に挑戦するような山行の時には1gでも軽くしたいですよね。そんな重量を切り詰めるミニマリストにもドンピシャな製品だなと。軽いって正義だなと改めて感じました。



②暖かい!
『軽いのは良いけど暖かいの?』
『言うてインナーダウンでしょ』
というのがみんなの意見だと思いますが、これが驚いた、しっかり暖かい!
使用して一番驚いたのはこの暖かさですね。
使用しているのがハイロフトな1000FPグースダウン。いやー使ってみて驚きました、1000FPってさすがですね、『こんな薄いのにめっちゃ暖かいじゃん!』と驚き。
くしゃくしゃにパッカブルしていたものをパッと広げても、あっという間に膨らみぬくぬく暖かく、ちょっと動くだけで発熱したように暖かい。もうぬくぬく越えて熱い!
私はここ数年(10年近く?)は化繊ダウン一辺倒でした。それは私が超が付くほどガサツな人間だから。
『破れたら困る』『すぐ汚すから洗いたい』つまり雑に使いたい私に天然ダウンは手に負えないと思って化繊ダウンに移行していました。
そのため久しぶりの天然ダウンでしたが『もっと早くに出会いたかった~!』と唸るほど最高。しかも使っているのがアヒルではなく毛が長くてより空気を含む高品質なグース(ガチョウ)ダウン。やっぱ暖かさが違います。
気温5度以上で風があまりない場合では、着用してクライミングすると汗ばむほどに暑く感じましたが、5度以下の環境ではちょうど良いくらい。また防風性能もよく、瑞牆でのクライミング使用時気温0度、風速2~3mの中では強い味方でした。
ただボーっと立っているだけの時には7度くらいまでならば、寒さを感じず使用ができました。

③1年中使える!
ダウンって言うと真冬にモコモコ着込みイメージがありませんか?
私はダウンに対しては【ダウン=冬】というイメージしかなかったのですが、ディプロイダウン0.5プルオーバーを使用してみてその考えが一変しました。
ディプロイダウン0.5プルオーバーの使用シチュエーションは冬に限らないなと。熱量の高いアクティビティにも持ってこい。
トレランやファストハイク、レスト時や夜間走行、クライミングのアップ時、マルチピッチクライミングのビレイ、夏山登山の防寒着、雪山登山のミドルレイヤー、春のバックカントリースキー、もしもの時の保温着としてetc,,,
いくらでも考えられるシチュエーションがあります。そしてそれらは1年を通じて使えるものです。使える場面は使い手次第で無限大だなと思いました。
2.気になる点
①耐久性
軽さと引き換えの部分なので仕方がないのですが、このダウンは4デニール(D)と極薄。
やっぱりその耐久性が心配です。
クライミングのアップの時にも動きを妨げず使えるので使用していましたが、岩に擦れた際にはヒヤリとしました。
ヒヤリとはしましたが、1年弱使用して、マントリング時など花崗岩に擦れた状態でも破れることはありませんでした。
4Dという数字でビビりますが、7Dのアウターと比較しても想像するほどには違いがないのかもしれません。リップストップも使用しているので数字以上に丈夫なのかな。
まあそうは言ってもやっぱり一般的な商品よりは破れやすいとは思います。
でもこの手のダウンは『高級車を買ってガレージに置いて飾るだけ』的なものではなくて、実際にたくさん使用して、破れても破れてもリペアしながら使うものだと思うのですよね。だからまあ破れてもそういうものかなと思います。なんなら一年私みたいなガサツな人間が使ってよく破れないなと感心しています。
3.他商品との比較
知っている中で比較しました!
| 価格 | 重量 | フィルパワー | フード有無 | デニール | 収納 | |
| BlackDiamond ディプロイダウン0.5プルオーバーフーディー | 66,990円 | 148g | 1000 | 〇 | 4D | 内側収納、カラビナループ付き |
| Montbell プラズマ1000 ダウンジャケット | 27,940円 | 130g | 1000 | × | 7D | 別途スタッフバッグに収納 |
| Mountain Hard wear ゴーストウィスパラージャケ | 41,800円 | 230g | 800 | × | 10D | ポケットに収納、カラビナループ付き |
| Zpacks Goose Down Jacket | 57,648円 (為替154.14) | 192g | 900 | 〇 | 7D | 胸ポケットに収納 |
| Rab Mythic G Down Jacket | 63,800円 | 277g | 1000 | 〇 | 7D | 別途スタッフバッグに収納 |
RabのMythic G Down Jacketはもっと重くて用途的にほぼ冬だけのイメージなのでジャンルが違う。やはり目を引くのはモンベルのプラズマ1000。
これと比較するとディプロイダウン0.5は高いし重量はそんなに変わらないし。と思うかもしれませんが、私的にはフードの有無は大きな違い。フードがあるだけで首元から頭・体への暖かさって全然違うんですよね。
「首」とついた体の部位には、太い血管や血行促進に効くツボがあり、『この部位を温めましょう』と子供の時習いませんでしたか?本当その通りで、首には重要な神経や血管が集まっているので、首を温めることで血流が改善され、体全体が温まりやすくなるのです。
フードがあれば当然防風にも役立つ。強風の時の『やべ~耳ちぎれる~』っていうあの冷たい痛みからも守ってくれます。
また私はポケットにパッカブルできるのが好き。だってスタッフサックてすぐどっか行っちゃうんだもん。
それから、これは好みでしょうが、ディプロイダウン0.5は見た目が格好いい。正直、モンベルのはあんまり格好良くない。これは完全に好みですが、一生の相棒になるダウンなので機能優先とは言いつつちょっと見た目もポイントですよね。

4.プルオーバーかフルジップか
結論:私はプルオーバーがお勧めです。
通常であれば使い勝手から見てフルジップを選ぶのですが、今回の商品は極限まで重量を削っていることが特徴の1つであり、また私が想定する使用シチュエーションでは脱ぎ着の回数はそこまで多くないのでそれらを鑑みるとプルオーバーかなと。
それからパッカブルの仕方ですが、フルジップの場合にはハンドポケットに収納可能。プルオーバーは胸の内ポケットに収納可能です。フルジップはファスナー締め、プルオーバーは絞り兼バンドが付いています。


この点もプルオーバーの方が良いなと思って、絞りがあるのでより圧縮できるし、私みたいなガサツ人間はファスナーが生地を噛んでしまう事案多数なのでそれで破る心配もないし。
どちらのモデルもカラビナループ付きなのでクライマーには嬉しいポイント。ハーネスにぶら下げられるのでマルチピッチで役立つ!
ただフルジップの方は内側ポケットがあるからそこにクライミングシューズとか手袋入れられるのが便利なんだよな~!
もうこれは使い手自身で選ぶしかないかな。

5.サイズ感
ブラックダイヤモンドというとアメリカのメーカーなので日本ブランドのものより一回り大きいかなと思うかもしれないのですが、このモデルに関しては日本ブランドのダウンと同じ感覚でいいかなと思います。つまり割とクライマー体型によっています。
私は162cmでレディースのSサイズ、夫が170cmでメンズのSサイズ。勿論着込んだ上から着たいとかだとサイズ選びは変わってくると思いますが、参考までに。


6. おすすめシチュエーション
これは前述もしているので繰り返しの部分もありますが、私が使用した・使用したいシチュエーションを箇条書きで。
・ランニングとハイキングが混在するような登山
・トレラン時のレストや夜間走行
・クライミングのアップ時
・マルチピッチクライミングのビレイ
・夏山登山の防寒着
・雪山登山のミドルレイヤー
・春のバックカントリースキー
・旅行/普段使い
・もしもの時の保温着として
今回はディプロイダウン0.5のレビューを書いてみました。
久しぶりにめちゃくちゃ良いウェアに当たりました。全ての人が使いこなせるアイテムではないけれど、好きな人は好きなやつ。
価格は6万円越えと躊躇する値段ですが、1年中使えて、使える場面は使い手次第で無限大。これを考えれば全然高くないと思いましたし、かなり尖ったアイテムなので中々各社出してこない商品なので次にこの手のダウンが出るのはいつになるやらという感じなので、破れてもリペアしまくって使っていきたい商品です。一生モノの相棒としてお勧めです!
ちなみにプルオーバーの取り扱いはブラックダイヤモンドの正規代理店ロストアローと西のSky High Mountain Works、東のHike’s Depot、Stride Lab高尾だけ。
この限定感とその限定店の顔ぶれがさすが過ぎてそれだけで痺れました。



