Trails × Trips

こんにちは、Trails × Tripsです!
山のアクティビティ、そして山と旅を組み合わせた山×旅を楽しんでいます。
ここでは皆さんに山の魅力を紹介するだけでなく、何か行動のきっかけになれればと思っています。

Hi, I'm Trails × Trips!
I live in Japan. Japan has a variety of mountains and a unique culture, so I enjoy combining mountain activities with traveling.
I enjoy trekking, trail running, rock climbing, and gorge climbing.
I hope to not only introduce you to the mountains, but also to inspire you to get out of your comfort zone, set goals, and pursue what you are most passionate about.

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【大峰】池郷川 下部ゴルジュ 北山川水系 沢登り

【おすすめポイント】

①闇が漂う不穏な大回廊!

上を見れば青空なのに、ゴルジュ内は谷が深すぎて暗く、水も濁っていて足がすくむような雰囲気。

大滝、そして大滝により深く削られた岩壁に畏怖の念を抱きます。

②逃げ場無しのドキドキ感!

不動滝に取りついたらもう容易には戻れない。『降りたらもう行くしかない!』という気合いと、横目に見える大迫力の不動滝に怖気てしまいそうになる、そんな不安と興奮の中進みます。

不動滝
ゴルジュ入口
不動滝2P目

【コース概要】

**途中でログ取っていないことに気が付いて、今回のは途中からのログです。

入渓点=スタート=ゴールと思ってもらってほぼ間違いないです。


【山行記録】

2025/08/20 晴れ

大峰沢トリップ2本目。白川又川下部ゴルジュの翌日。

2日前雨が降ったしここからは晴れが続く予報だから、水量に影響を受けにくいと聞く中部ゴルジュから行こうということに。

あれ?

するとどっこい、通行止め。

『(これは今回は違う沢に切り替えだな)』と思っていたら夫が『これは…下部ゴルジュに行くしかない!』と。

『え…??そっち…?!?!』という感じだったけれど、急遽下部ゴルジュへ行くことに決定。

中部ゴルジュに行くつもりだったから下部ゴルジュはまだ調べてもいなかった。

電波が届くところまで戻って付け焼き刃で下部ゴルジュを調べる。

『ロープは50m必要っぽい』『ピトンも一応持っていこう』『入渓点すぐっぽい』そんな浅い知識を持って下部ゴルジュへ。

私は登攀力も無いし、心も弱いからルートはできるだけ調べるタイプ。当然難しいルートはより一層調べるタイプ。

それなのに下部ゴルジュ全然調べられていなくて、始まる前からもう不安。

駐車スペース

墓地横に駐車して沢装備に着替えて進む。

私のご先祖様たちはこの墓地に眠っていないけれど、『どうか無事帰れますように』と今日初めて会ったその墓地に眠る方々に願掛けした。得意の他力本願ムーブ。

ゴルジュ入口

河原を歩いて20分程でゴルジュ入口。

そこまで平和な開けた空間だったのに、突然ドラキュラ城みたいな雰囲気出してくる。

入っちゃった。

門番3mの滝は簡単ロープ不要。

『まじで門番みたいな顔してんな』とくだらない事を考えていたらすぐに7m滝。

右岸の岩

7m滝は登れないので右岸の岩からロープを出して巻きました。

謎に釘みたいなのが沢山刺さっていました。今回は使用しなかったけれど、この釘みたいなのにスリングを巻き付けて支点にも出来そうでした。

不動滝

7m滝を登ると不動滝が目の前。

結構古めの残置支点があり、これを信じて懸垂下降していきます。

懸垂下降

一度川底に降り立ちより近くで不動滝を眺めます。

『(これロープ抜いたら登り返しむずいじゃん、情報あんま入れてないしこのまま帰るって言わないかな)』と真剣に念じたけれど夫の『行ってみよう!』という言葉で行くことに。

慎重に渡渉して、なんとか1人が立てるスペースから2メートルほど夫が登り、私も渡渉します。

その左岸のスペースでビレイし、夫が数メートル(5mくらい?)バンドまで登って1Pとしました。

この1p目は岩がヌメヌメしていてタワシでゴシゴシしながら登りました。支点も取りにくく、慎重なクライミングとなりました。

2P目は『これどこ行くの?!』という感じ。結局数歩トラバースして、一旦クライムダウン、そして再度トラバースして横隔クラックのあるところまで進み、そこからクラックを使って次のテラスまで登りました。

このクラックは1P終了点からは目視できず、ルート取もこれで合っているのか分からず何度か行きつ戻りつしながら進みました。

私もフォローで登ります。途中上から夫が『そこ毒蛇いるから気を付けて!』と言われましたが、『どうやって気を付ければいいの!』と心の中で返事しながら進みました。

掴みたいところに蛇が居るし、蛇と目を合わせた方が良いのか、目を逸らす方が良いのかも分からなくてアワアワしながら登りました。

2p目終了点

3p目は2p目よりは簡単。左斜め上に登って行きます。

不動滝上から

不動滝を登ったら足にいっぱいヒルがくっついていました。

ヒルはいるし蛇もいるし、水は濁っていて怖いし、地獄じゃん。ってなりました。

滝上についたら左岸から右岸に移りますが、流されたら不動滝を滑り台することになるので必死の形相で渡渉しました。

堤防

不動滝からすぐに堤防。ここは右の階段の方が段差が小さいので右から登ります。

堤防に着いた時点で左側にいるので、堤防の水流を浴びながら右に移ります。

途中まで『余裕~』と思っていたら、水流もろ浴びて立って歩いていたのに水圧で潰されて、這いつくばる形になりました。

『やばい、水圧強すぎて進めない』と思ったし、『堤防で溺死する、いっそ水流で川へ吹き飛ばしてくれ』とも思ったけれど、なんとかじりじり進んで右側に到着。時間にして数秒だと思うけれど、結構焦りました。

穏やか

堤防の上は穏やか。

さっきまでの禍々しい雰囲気どこ行った?て感じで進みます。

白川又川の水はとても冷たかったけれど、池郷川は温い。だからヒルが大量にいるのかな。

徐々に小滝ゾーンに入り、3mの滝が出てきます。こちらは2人で代わる代わる泳いでトライしましたが取りつくこともできず、巻くことに。

この巻が中々に悪く(今回の巻きで一番悪かった)、右岸から小さく巻きましたが、冷静に考えて大きく右岸から巻けば歩いて巻けそうでした。私たちの場合はロープ出すし、エイドするしって感じで巻きました。

エコ滝

8mエコ滝に到着。

夫がとりあえず取りつこうと泳ぎます。

しかし近づくこともできず戻ってきて右岸を巻くことにしました。

高巻きは途中から足元が細くなったので念のためロープを出してリード&フォローで進みました。

ネジレ滝

続いて15mネジレ滝。この頃には雷が鳴りだすし、私もお腹いっぱいで【無】って感じだったので、泳いでトライすることもなく右岸から巻きました。

こちらはエコ滝より容易に巻くことができました。

堤防2

少し進むと堤防が出てきます。

この堤防の手前の支流沿いに脱渓しました。(堤防の真横ではなく、その一個手前)

道は林道の人用に整備されていて非常に歩きやすかったです。疲れていたしまあまあ登って行くのですが、ヒルが怖くてノンストップで上がりました。

林道に到着して着替え。今回は何故か夫の右足周辺に大量のヒルが付いていました。(私は数匹だけ)夫曰く50匹は付いていたとのこと。

駐車スペースまでは快適な林道歩き。歩きながら『通行止め云々じゃなく、ヒルが嫌すぎるから別の時期に中部・上部ゴルジュに行こう』ということで意見が一致しました。


【アキの一言】

意図せず下部ゴルジュに行ってきて、まあ何とかなってひとまず安堵しました。

ただ感想としては『1にヒルがやばい。2にヒルがやばい。3に登攀痺れる。』という感想で、もうなによりヒルが気持ち悪かったです。夫も私もヒルに数か所やられてしまい、そういう意味で『池郷川怖い』という気持ちでいっぱいです。

中部・上部も行ってはみたいので、次行くときは5月とか早い時期に行こうかなと思います。池郷川を10年くらい前に全部遡行している友達にこの感想を伝えたら『前は8月もそんなヒルいなかったのに、増えたのかな?』と言っていたので、今後さらに増えていくような気がしてならないです。

ヒルの話ばかりになってしまったけれど、感想としてはヒル一色ではあるけれど、不動滝を見たときやゴルジュに入る時のドキドキ感は『流石噂に名高い池郷川!』って感じでした。


【コースタイム】

08:10 駐車スペース – 8:35 ゴルジュ入口 – 12:00 不動滝上 – 12:15 堤防 – 14:45 エコ滝 – 16:05 ネジレ滝 – 16:55 脱渓ポイント – 18:50 駐車スペース


【装備】

ラバーソール 50mロープ カム(#0.2~2)  ボールナッツ(#1~3)  ピトン(未使用)